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10病棟 医療観察法病棟

10病棟では、鳥取県内で唯一の医療観察法病床を平成22年5月に開床しました。
平成25年2月には、病床数が8床から17床に増床された新病棟に移転し、整備された治療環境の中で日々、対象者と共に、社会復帰に向けた治療に取り組んでいます。

カンファレンス風景 多職種カンファレンス風景医療観察法制度が成立し10年が経過する中で、我が国ではその制度や治療について多くの見直しが行われてきました。当センターにおいても、対象行為となる事件を起こした対象者に治療を提供する中で、私達医療者側も被害者の方や家族の思いを想像し、医療者としての社会的な責任についても重く受けとめ、再犯防止のためのプログラムを、対象者を中心にチームが一丸となって取り組み、支援を行っています。

ベンチと野菜のある風景 みんなの農園プログラムスタッフステーション内では、多職種間との連携を図りながら、日々、カンファレンスを行っています。
医療観察法の特徴である多職種チーム医療
(医師、看護師、心理士、作業療法士、精神保健福祉士)では、各職種の専門分野領域の治療が円滑に行われるように職種間のコミュニケーションを積極的にとることを心がけています。

パラレルスポーツを行う利用者さんたち パラレルスポーツプログラム病棟施設内には、作業療法室や、集団療法室、屋内スポーツ場を設置しており、治療とともに対象者の社会復帰に向けた生活訓練や職業訓練、体力の向上に取り組んでいます。

医療観察法制度の概要について

心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(医療観察法)は、心神喪失又は心神耗弱の状態(精神障害のために善悪の区別がつかないなど、刑事責任を問えない状態)で、重大な他害行為(殺人、放火、強盗、強姦、強制わいせつ、傷害)を行った人に対して、適切な医療を提供し、社会復帰を促進することを目的とした制度です。
当院は厚生労働大臣が指定した「医療観察法指定入院医療機関」として、入院処遇者への適切な医療の提供と社会復帰の促進を目指しています。

当院における医療観察法医療の経過について

当院は平成22年5月1日、医療観察法病床(8床)として運用を開始致しました。その後、鳥取・島根を始めとして中四国地方、近畿地方と幅広い地域から入院処遇者を受け入れ、適切かつ適正な医療をもって、その社会復帰を進めて参りました。
この度、当院は医療観察法病棟(17床)の運用を開始するに致しました。これに併せて、私達は入院処遇者への更なる医療の質の向上を目指し、同法の目的である「入院処遇者に対する適切な医療を提供し、社会復帰を促進すること」に努めていく所存であります。

医療観察法病棟・施設紹介

当院,医療観察法病棟内の様子を一部ご紹介させて頂きます。

当院医療観察法病棟で行われている医療について

医療観察法における医療は多職種協業を基礎としています。入院処遇者1名に対し、精神科医師・看護師・心理療法士・作業療法士・精神保健福祉士の5職種で構成される専門的多職種チーム(MDT:Multi Disciplinary Team)にて治療・介入にあたっています。
そこでは薬物療法を主体とした精神病性症状へのケア、入院処遇者が犯した罪に対する内省・洞察の深化を目指した介入、そして対人交流技能や自炊能力、金銭管理能力など退院後の生活で必要とされるスキルの獲得・向上を目的とした取り組みなど、様々な治療プログラムを通して対象者の治療を進めています。以下に当院・医療観察法病棟で行われている治療プログラムの一部をご紹介させて頂きます。こうした治療プログラムを対象者のケアに応じて適切に組み合わせて実施しています。

  • 朝の会、対象者懇談会「ユニットミーティング」「全体ミーティング」
  • パラレルOT
  • スポーツ(YOGA、ボディワーク、バランスエクササイズ、バドミントン他)
  • 社会生活技能訓練(SST)、怒りのコントロール、不安のコントロール
  • みんなの農園
  • 心理治療プログラム(心理教育・CBT入門・内省プログラム他)
  • 服薬管理プログラム「おくすりのすすめ」
  • 調理訓練「男の料理教室」
  • 退院準備プログラム「はぴらい」
  • 就労準備プログラム
  • 権利擁護講座、社会復帰講座 など

今後とも当院ならびに医療観察法に基づく医療へのご理解、
宜しくお願い申し上げす。